【夏のたいあお(後編2)】

【夏のたいあお(後編2)】

ぶっちゃけめちゃくちゃ怖かった。
漏らすかと思った。
いやむしろ漏らしたかもしれない。

葵『普段のお前になら死んでも言わないことを今日は特別にお前に言ってやる。』

太陽『ん?なんだ?

好きだよ!(キリ)とかか!?!?』

馬鹿なのかこいつは。本当に馬鹿なのか。
多分馬鹿だ。知ってる。
天文学的馬鹿だ。

葵『馬鹿野郎違う。あー。やっぱ言うのやめた。ムカつくその顔。』

キメ顔しながら徐々に迫ってくるその妙に顔面偏差値の高い顔がムカつく!!!

太陽『えー!!なんでだよー。。。あ、そうだこれ!はい!コーラとコーラアイスゥー!!』

は?わかってんじゃんお前。

葵『分かってんじゃん。つかお前のは?』

太陽『あ?俺別に要らないよ?欲しくなったら自分で買いに行くから。』

はぁ。そうやって言ってぶっ倒れる落ちが見える。
仕方ない。

葵『一口飲んでから海で遊んでこい。あげるから。あと、倒れられても嫌だから塩分チャージの飴は舐めてけ。』

太陽『何それダーリンじゃん。』

葵『違うから!!早く!!』


はぁ。なんなんだこいつは全く。


葵『なぁ太陽。』

ちゅーちゅーコーラを飲みながら首を傾げる太陽。

葵『さっきはありがとうな。

っあ!!お前飲みすぎ!!もー!!早く泳いでこい!ほら!!』

太陽の口の中に塩分チャージの飴を押し入れて海の方へ背中を押した。

太陽『うわぁ!!あっぶねぇ!ってありがとうって言った!?俺に!!デレじゃん!!』

葵『きっも。早く泳いでこいよクソ柴犬。』

太陽『つめた!!!ちぇー!!』

はぁ。僕もあいつの為に飲み物買ってきてあげよう。


ただしあいつの金で。




太陽『俺の方こそいつもありがとう。ま、聞こえてねぇだろうけど(笑)』

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