【夏のたいあお(前編)】

【夏のたいあお(前編)】

太陽『海行こうぜ!葵!』

僕の家でアイスを黙って食ってたと思ったら唐突にこんなことを言い出す。
本当に太陽には呆れる。

葵『やだよ。大体こんなに暑いんだから家にいさせてくれ。勘弁してくれよ外とか。しかも海。リア充の溜まり場だろ?あそこ。はーーー無理。』

太陽『つれないこと言うなよー!なぁー!!あーーおーーいーー!!』

クーラーがついててよかったこの部屋に。
可愛らしく頬を膨らませながら僕の方をガタガタ揺らす太陽だが震度は5強はくだらないと思ってる。

葵『目が回る。揺らすなバカ。もぉ。。。分かったよ。どこ行きたいの。』

太陽『行ってくれんの!?ここ!!!明日バイクで迎えに来るから準備しとけよ!!』

いかにもと言ったところだろうか。
はぁ、こんな陽キャ陽キャするところに僕を連れてく気なのかこいつは。

太陽じゃなかったら確実に顔面を5発ほど割とガチ目にぶん殴ってた。

葵『はいはい。』

太陽『じゃ!!俺帰って準備する!!』

そう言うとバタバタと慌ただしく帰ってった。
あのさぁ、遠足前の小学生じゃないんだから勘弁してくれよ…

葵『海ねぇ…




僕泳げないんだけど。』

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